「Silly」は「バカ」じゃない!

「Silly」の意味は簡単なことではありません。大抵のサイトと辞書によると、「Silly」は日本語で言う「ばか」に似ていますが、「ばか」は「Stupid」にも似ていますので、本当は「Silly」と違います。どうやら日本語にはSillyのニュアンスを持つ言葉がないそうです。下記を例に取りましょう:

I may be silly, but not stupid!

「ばか」は「Stupid」の意味も伝えますので、上の「Silly」をどう翻訳すればいいでしょうか?

やっぱり状況によります!例えば、友達の間で言う「ばか」が冗談かどうかは声の調子などによりますね。状況によってStupidやSillyの意味は異なる可能性があります。しかし、僕の思うには、Stupidは低い知能を指すことですが、Sillyは子供っぽい言動を指すことです。

下記はそのニュアンスを伝える1つの翻訳です:

私は子供みたいに振るが、バカじゃいよ!

「Stupid」より「Silly」は親切なので安全な言葉だと思います。また、オーストラリアの小学校では、教師が生徒を「Stupid」と呼びません。「Stupid」と呼んだら、その生徒が「俺、価値がないのか?」と思うのです。そのため、教師は僕も「Silly」を使います。「Silly」は子供っぽくて、可愛くて、愛情を感じます。

これから僕は感覚でSillyの使い方をもっと深く説明してみます。

例文:小さな間違え Person 1: I confused the sugar for the salt earlier. Person 2: Grandma, you're so silly. Don't worry about it. (Giggling) 人1:前に、私は砂糖の代わりに塩を間違えて使ってしまった。 人2:ばあさん、ただの小さな間違いでした。大丈夫ですよ。(笑)

このように「Silly」と言う時は、その間違いを認めて批判することはありません。この「Silly」の意味は「まあ、そういうこともあるね」と思います。しかし、「Stupid」と言うなら、まるで悪人のような人1を判断して批判することになります。

次の例は動詞の「ふざける」に似ています。

例文:子供っぽい、可愛い Person 1 is very tired, not studying, and acting like a child. Person 2: Hey, stop being so silly (Giggling). 人1が本当に眠いので、勉強しません。子供のようにふるまっています。 人2:おい、ふざけるな(笑)

人1は子どものように振る舞っても、人2は気にしません。人1が可愛いと思っているのです。この状況は真面目ではありませんので、「Silly」を使うことができます。しかし、注意してください。真面目な状況で「Silly」を使うと、相手に対して見下すニュアンスがあるのです。

例文:変なことを言った時 Person 1: I don't think she'll like me. Person 2: Don't be so silly! Of course she'll like you! 人1:彼女が僕のことを好きだって思わないよ。 人2:そんな変なこと言わないで!もちろん好きだよ。

全体として「Silly」は遊び心です。愛情が感じられます。「Stupid」よりもっと密接な言葉です。

似ている言葉はFool, Dumb, Moron, Idiot, Imbecile, Retardもあります。

「Fool」(名詞)と「Foolish」(形容詞) と「To fool」(動詞)は「Silly」に似ています。古い言葉ですので、日常英会話でよく使われないかもしれません。でも、表現でよく使います。「Stop fooling around」は「ふざけるな」に似ています。「Don't make a fool of me」は「私に恥をかかせないで」に似ています。そして、「Fool」は「Silly」より少し強いと感じます。

「Dumb」は「Fool」と「Stupid」に似ています。Stupidより弱いです。辞書によると「頭が悪い」という意味があります。「あなたは常識がない」という意味だと思います。「Dumb」は形容詞ですが、「Dummy」は名詞です。しかし、違う意味があります。「You’re a big dummy」のような表現を言うなら、愛情の意味です。遊び心です。

「Moron」と「Idiot」は「Stupid」(形容詞)の名詞です。知能が足りないことを指します。しかし、「Moron」は「Idiot」より弱いです。なぜなら、「Idiot」は「i」の字から始まりますので、発音は本当に強いです。やっぱり「Stupid」もそれと同じぐらい強調があります。これは「St」と「P」の発音のせいです。そして、「Moronic」と「Idiotic」は形容詞ですが、あまり使いません。

「Imbecile」(名詞)は「Idiot」よりもっと強い単語です。「Retard」(名詞)と「Retarded」(形容詞)は心身障害がある人を指しますが、本当に無礼です。もし心身障害がない人に対して「Retard」と言うとしたら、「Imbecile」の意味もあります。心身障害は冗談ではありませんので、「Imbecile」と「Retard」を使うのは絶対にダメなのです。

弱い順から強い順で左から右に並べる:
Silly; Dummy; Fool; Dumb; Stupid; Moron; Idiot; Imbecile; Retard